私たちのつくる湘南で初めてのブルーベリー農園 茅ヶ崎の豊かな自然からの贈り物

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属シアノコカス節に分類される北アメリカ原産の落葉性あるいは常緑性の低木果樹です。
古くから北アメリカ先住民族により利用されていましたが、果樹として一般化したのは1920年頃になるようです。
1620年、アメリカ建国の粗となるヨーロッパからの移住者が、冬の寒さと飢え、病気から命を守ることが出来たのは、アメリカ先住民から分けてもらった自生しているブルーベリーのドライフルーツやシロップのおかげと言われています。
それゆえブルーベリーを「命の恩人」と言う所以です。
それ以降、先住民と移住者の交流が深まり採取方法、食べ方などを教わったらしい。
野生ブルーベリーの採取は、その頃の家族の楽しみでしたが、南北戦争が始まり、果実は軍に供給され、また缶詰が製造されるようになるとブルーベリーは商品として流通するようになったため、勝手に採取できなくなりました。その後、野生種ブルーベリーの品種改良が進み、栽培ブルーベリー(生食用)が誕生しました。
栽培ができて果実を生食できるブルーベリーは、ハイブッシュ系とラビットアイ系だけです。
ローブッシュ系は野生種(ワイルドブルーベリー)であり、一般に栽培されていません。
生食としてではなく加工品として流通しています。

 ブルーベリーの区分
栽培ブリーベリー   ---------> ハイブッシュ -------> ノーザンハイブッシュ
             |            |----> サザンハイブッシュ
             |            -----> ハーフハイブッシュ
             |
             -----> ラビットアイ


野生(ワイルド)ブルーベリー ---> ローブッシュ

 ブルーベリーの育て方、特徴
★ブルーベリーの樹の発育段階は大きく4つに分かれます。
@ 幼木期: 苗木の植え付けからおおよそ2年間の時期。この時期は、新梢伸長を促進させ開花、結実、収穫はしません。
      樹が弱ってしまいますので花芽は取ってください。
A 若木期: 植え付け後3~6年間の時期。この時期は、開花・結実させながら樹を大きく育てていく時期なので施肥の量も多くします。
      結実を多くし収穫量を期待しすぎると樹が弱るので注意が必要ですが、やはり少しは収穫したいものです。
B 成木期: 植え付けから6~8年目で成木になります。これ以降老木期まで安定して収穫量が期待できます。
      ここに至るまでに多くの収穫を期待しないでゆっくり育てたほうが無難。施肥、潅水、収穫、剪定などの関係をよく理解して
      栽培していきましょう。
C 老木期: 樹齢20~25年以降。結実、収穫量が低下してくるので、強剪定して樹を若返らせますが、やはり老木、なかなか新梢が出に
      くいようです。

 ブルーベリーの機能性
眼にいいと言われるブルーベリーですが、それ以外にもいろいろな機能を持っています。

ポリフェノールとは
植物が光合成をするときに出来る物質です。
・ 緑茶のカテキン
・ ブルーベリーのアントシアニン
・ タマネギのケルセチン
・ 大豆に含まれるイソフラボン
・ コーヒーに含まれるクロロゲン酸
などがあります。
アントシアニンをはじめとするポリフェノー類には、強い抗酸化力があり、活性酸素によりダメージを受けた細胞膜を守る作用があります。

アントシアニンとは
青や紫色の色素成分です。
抗酸化物質であるポリフェノールの一種で、ブルーベリーやカシスに多く含まれます。

活性酸素とは
様々な病気の元凶といわれる活性酸素。
しかし毎日、私たちが呼吸することで体内に取り入れられた酸素の内、2%が活性酸素に変化しています。その役目は、体に侵入した細菌、ウイルスを除去してくれる効果がありますが、下記の要因などにより増えすぎると、殺菌効果だけではなく、正常な細胞や血管などを攻撃してしまいます。
・ 食品添加物        
・ 排気ガス
・ たばこ
・ アルコール
・ 紫外線
・ ストレス
・ 激しい運動
・ 電磁波
・ 残留農薬
日々の営みの中から、知らずに体内で産生され、細胞、遺伝子、血管などを傷つけ、体の酸化を引き起こします。活性酸素が原因で発症する病気は、200種類以上といわれ、細胞内の遺伝子が活性酸素により傷つけられると「ガン」になり、血管を傷つけられると「動脈硬化」となる可能性があります。
また、細胞を酸化(錆びさせること)して、肌のシミやシワの原因や、アトピー、花粉症、歯周炎、老化など美容と健康に密接に関係しているようです。






 ブルーベリーに炎症の抑制効果を発見
ブルーベリーは、抗炎症作用のある化合物を含むことが分かってきました。
アラスカ大学、フェアバンクス校のThomas Kuhn博士らは、中枢神経系の炎症を抑制する効果がある化合物を発見した。
これはブルーベリーに含まれるポリフェノールでもその抗酸化作用でもなく別な成分の可能性があるそうです。中枢神経(脳、脊髄)の炎症は、アルツハイマー、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症などの慢性疾患や脳卒中、頭部外傷などの急性疾患、また正常な老化の過程でも認められます。今後、この作用の解明は、脳脊髄の炎症を軽減する新たな薬物の開発につながる可能性があるでしょう。

 脳の神経回路を若返らせる
南フロリダ大学、加齢・脳治療センターのRon Mervis博士によるとラットに食事中2%のブルーベリーを混ぜて与えたところ、脳の神経回路の維持と若返りが認められたそうです。ブルーベリーの有益な作用は、加齢による神経細胞間の情報伝達機能(認知機能)の低下を最小限に抑えるか、若返ることに役立つと報告しています。
これらの結果をすぐに人で検証することは出来ませんが、野菜や果物を多く食べている人は、加齢に伴う神経変性疾患のいくつかを発症しにくく、運動や認知機能の低下が認めにくいようです。

 宮崎大学の研究
ラビットアイ系ブルーベリーの葉からの抽出物には、人のC型肝炎ウイルスの増殖を抑制する作用を発見。
ブルーベリーの成分がインターフェロンγ様の作用を有していると報告しています。今後の研究に期待されます。

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